美肌理論研究所

国際予防医学学会発表

2025.04.24

肌常在菌と肌の関係、肌常在菌と腸内常在菌との関連等

「腸と皮膚の常在菌と老化時計の関連」

山田梨沙

自己紹介:水戸出身。現在化粧品の開発とエステティシャンをしております。

当社のサロン化粧品コンセプトは「肌バリアを作り出す皮膚常在菌を育て守る健康肌作り」という事で、今までのエステ業界になかった皮膚常在菌についての新しい考え方を広めようと発信しています。

自分自身が15年以上肌トラブルに苦しみ悩んだという経験がありました。

しかし、そのころのケアでは以前より悪化してしまったことから、何が悪いのだろうと考えて肌理論を学びなおした結果、肌バリアを作る皮膚常在菌の存在が非常に重要な事を知りました。

そしてこれまでやってきたことは全て皮膚常在菌にダメージを与えていたことも知った。

そこで皮膚常在菌にリーチするケアを行ったところ三ヶ月でみるみる改善していきました。

結果皮膚常在菌を守ることが美肌や健康な肌には必要不可欠であることを確信しました。

全身に存在する常在菌は遺伝子や細胞の数よりも圧倒的に多く人間の体の9割が常在菌で出来ている。という研究もあります。

常在菌は棲息する場所によって種類も役割も違っているのですが、健康に欠かせないモノでバランスが崩れると炎症に繋がったり老化を誘引したりしますので日常から常在菌を意識した生活が重要であると考えられます。

人間の老化の要因は二つ。

一つは加齢により衰える本質的老化、二つ目が環境要因に起因する外因的老化。

この二つを合わせて捉えた老化の度合いが生物学的年齢といわれるものです。

同年齢でも肌に差が出てくるのがこれによるものです。

生物学的年齢を測る様々な指針が示されています。それを老化時計といっています。

常在菌の組成が老化時計に活用できる変化が二つあります。

一つは、加齢や生活習慣による常在菌の組成変化。

二つ目が、常在菌が作る生物活性二次代謝物の変化。

これは腸でも皮膚でも同じで免疫機能やバリア機能に影響してきます。

腸内常在菌が作る代謝物として代表的なものが短鎖脂肪酸で身体の様々な機能に関与しています。

腸内常在菌の組成も生物学的年齢が若い人ほど有益菌と呼ばれるものが多く定着していて菌の種類が多い多様性に富んでいます。逆に生物学的年齢が高い人は有害菌と呼ばれる菌の組成が高い値を示し、多様性も低い事が分かります。

皮膚常在菌の代謝物ですが、腸と同じく短鎖脂肪酸を産生しています。皮膚の一番の役割は皮膚バリアの形成をすること。それに欠かせないのが水分と油分の関係。ここでいう油分が短鎖脂肪酸などの脂肪酸になります。

更に皮膚常在菌が脂肪酸を分解して保湿成分のグリセリン、抗菌物質のアミド誘導体といった免疫系にかかわる物質を作り出しています。

皮膚常在菌の組成も若い人ほど多様性が高いが高齢になるにつれて低くなる。水分と油分のバランスも変わっていく。

常在菌のバランスを崩す要因は

腸内常在菌では、食事、生活習慣、ストレス、医薬品、生活環境、サプリメント。

皮膚常在菌では、外部刺激、紫外線暴露、食生活、生活環境、医薬品、間違ったスキンケア。となっています。

スキンケアが皮膚常在菌に与える成分。

鉱物油由来の成分、添加物(アルコール・防腐剤・酸化防止剤・安定剤)、高分子保湿成分、ケミカルな成分、石油系合成界面活性剤など。これらは大量で安価であることと一時的な使用感追及で使われることが多い。

特に石油系合成界面活性剤、これは市販の多くの洗顔料に含まれていますが肌にとっては非常に危険な成分なので使わないで欲しいと思います。

その影響は、皮膚バリアの低下、マイクロバイオームの破壊、敏感肌・アレルギー反応、炎症反応の誘発、皮膚分泌の乱れ。など多岐にわたります。

洗顔の対策としては、天然の脂肪酸由来の純石鹸を使用する。

純石鹸には固形と液体の二種類ありますがそれぞれに特徴があり、固形は使用経過で酸化劣化しやすい。汚れの溶解度が遅いので洗いすぎる。乾燥速度が速いので肌も乾燥しやすい。などの問題点があります。

そこで、それらを解決したジェル状純石鹸を開発しました。

最後に、皮膚常在菌と腸内常在菌は繋がっている。

腸脳相関と同じように腸皮膚も相関しています。

これからは皮膚常在菌と腸内常在菌の両方にアプローチする事が重要となってきます。 私たちはその両方のアプローチを充実させてまいります。

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